写真をスキャナーで取り込む際に、どのような設定にすればいいか迷いますね。
通常は、機器やソフトの標準設定のままで問題ありません。ご自分で解像度を設定される場合は、L 版プリントであれば300dpi~1200dpi 程度で十分です。写真を印刷物やウェルカムボードなどにも利用する場合は、高めの解像度で取り込んでください。「デジカメde!! ムービーシアター7 Wedding」は、写真の解像度を自動的に調整して、最適なサイズに変換して動画を出力します。写真外周の縁が画像に入り込んでしまっても、編集中に切り取れば問題ありませんので、取り込みの段階で気にする必要はありません。
写真を取り込む段階では、全体の構成などを気にせずどんどん取り込んでしまいましょう。逆光やピンぼけ、指が写っているなどの失敗写真も、フォトムービーの中では使える可能性があります。たとえば、文字を中心に見せるシーンの背景に使ったり、写真に写っている一部の物や人を組み合わせて一つのシーンを作ったりする時に利用できます。逆光の写真をセピア色にすれば、とても格好良い背景画像となります。一度にまとめて取り込んでしまった方が楽ですし、他のペーパーアイテムなどでも利用する可能性がありますので、どんどん取り込んでしまいましょう。
プロフィールムービーの写真を探したものの、高校時代の写真が見つからない、新婦に比べて新郎の写真が少ない、といった問題もよく起こります。思い悩んで、「プロフィールムービーをやめようかな?」と考える方もいらっしゃいますが、バランスが悪くても写真が抜けていても、プロフィールムービーは作れます。たとえば、新郎の高校生時代の写真が見つからなければ、校舎の建物の写真を背景に当時の思い出を文章にして表現すれば高校時代のシーンを作ることができます。部活で使っていた道具や身につけていたものなどの写真でもいいですね。
写真が残っていなかった原因も含めて、新郎・新婦のこれまでのエピソードを一つの物語のように構成してみましょう。
ウエディングムービーの中でも最もポピュラーなプロフィールムービー。沢山ある写真をどのように構成すればよいか悩みますね。まずは全体の長さの目安を決めておきましょう。お色直しの中座の際に流す場合は、5 分~ 8 分程度、長くても10 分以内が一般的です。それ以上の映像は、ゲストの方も疲れてしまいます。
次に全体の構成を決めます。最もオーソドックスなのは、下記の構成です。
この構成は、お一人ずつの生い立ちの流れがわかりやすく編集も簡単です。新郎・新婦・出会いの各パートで BGM やエフェクトのタイプを変えやすく、新郎・新婦それぞれのこだわりを反映しやすくなります。
他にも1970 年代、1980 年代、1990 年代... と年代別に紹介すると、その時代にお二人がどんなことをしていたのか、ゲストの皆様もご自身の過去と比べて想いをはせることができます。特に、新郎・新婦のお年が離れている場合は、新郎が高校卒業したときに新婦が小学校入学する、といった対比ができます。二次会の余興として使えば、年の差の話題で盛り上がりそうですね。
プロフィールムービーの構成はお二人で相談して色々試してみる、というのが結婚式準備の一つの楽しみにもなります。お二人の歴史を振り返る作業が、お互いを改めて見直す良い機会にもなります。ぜひこだわって自作していただきたいですね。
先輩花嫁さんの声に、「プロフィールムービーを自作すればよかった…」という意見もあります。その方はウエディングフォトムービーを専門に作る会社に頼んで作ってもらったそうなのですが、シナリオや演出が全部決まっていて自分の作りたいウエディングフォトムービーにならなかったんだとか。映像関係はこだわりたい!みんなに紹介したい二人の特別なエピソードがある!という方には、やっぱり自作がおすすめです。
映像にはこだわりたいけど、パソコン関係はちょっと苦手…という方におすすめなのが「デジカメde!! ムービーシアター7 Wedding」。このソフトには、「かんたん編集」と「こだわり編集」の2 つの編集方法があります。かんたん編集は、写真を選んで演出テンプレートを選択するだけで、映像作品ができあがります。短時間でお手軽に作ることができますが、文字や動画の挿入や、演出の一部修正といったことができません。こだわり編集は、写真や動画と演出効果を組み合わせて一つずつ組み上げていく編集方法です。ウエディングフォトムービーは、お二人の生い立ちやゲストへのメッセージを一つずつ組み上げて作品を作るために、こだわり編集をご利用ください。
こだわり編集といっても、映像編集未経験の方が悩まず制作に専念できるように配慮されています。数多く収録された演出パーツの中から、気に入った部品を組み合わせるだけなので、デザインそのものを考えて作り出す必要はありません。たとえば、衣装を用意するのに、自分で生地から作れる方はほとんどいませんが、沢山ある衣装の中から選んで全体をコーディネートできるのと同じです。1本の作品を完成させるまでに時間は掛かりますが、操作そのものは難しくありませんので、理想の作品をじっくり制作する醍醐味を存分に堪能してください。
編集が終わって一安心! でも、最後にとても重要な作業が残っています。必ず実際に使用する再生機器で上映テストをしましょう。特にブルーレイ・DVDプレーヤーで再生する場合は、お使いのパソコンでブルーレイ・DVD-Video が書き込めるかどうか、できるだけ早い段階で確認しておくことをお勧めします。披露宴直前になって実は「ブルーレイ・DVDの書き込みができないパソコンを使っていた!」という例もあります。また、DVD-Videoは、機材やDVD-Rとの相性によってうまく再生できない場合があります。動画ファイルをパソコンなどで再生する場合も、当日使用するパソコンで再生できるとは限りません。必ず使用する機器で作成したムービーが最後まで再生できるかどうかを事前にチェックしましょう。
当日、機器を操作される方には事前に内容を確認して頂きましょう。プレーヤーの中には、直前に再生した場所を記憶している機種もあります。リハーサルで停止した位置が記録されると、本番では途中から始まってしまう可能性があります。操作される方が内容を知っていれば、トラブルに素早く気が付いて対応できるでしょう。