お祝い金を手渡すときには、中身が分からないようにして渡すのがマナーです。お祝い金を奉書紙で中包みし、さらに上包みし、水引をかけ、熨斗(のし)を添えます。
水引の本数は、慶事は5本、7本など奇数にします。婚礼では5本・2束を夫婦にみなした10本の水引がよく使われます。
市販の祝儀袋には、おおかた折式の中包みや封筒式の中袋が付いています。中包みが付いていないときは、半紙や奉書紙でお祝い金を包むか、白無地の封筒を用意します。
お祝い金は、最終的にお札の表・肖像の面が上にくるようにします(お札の向きについて、肖像側・金額側のどちらを上にするかは諸説あります)。
慶事の上包みは「お祝いが重なる」よう二枚重ねて包みます。裏の折り返しは「喜びは天を向く」として下の折り返しが上になります。
●中包みの折り方
- 奉書紙は裏を上にして置き、お祝い金はお札の表(肖像の面)が上になる(最終的にお札の表が祝儀袋の表にくる)ように置きます。
- お札の下側を折り上げます。
- お札の大きさに合わせて、左側→右側の順で折ります。
- 上側をお札の幅に合わせて折りたたみ、余った分は内側に折り込みます。
- 折り返し部分の空きが左上にくるようにします。
折り返しの空いた部分は、結婚式などの慶事は左上、弔事は右下(または左下)になりますので、ご注意ください。
●上包みの折り方(たとう折り)
- 奉書紙は2枚重ね、裏を上にして置き、中央に中袋(中包み)を置きます。
- 中袋の幅を目安に縦3等分くらいになるよう、左側から先に折ります。
- 次に右側を折ります。
- 中袋の上側を裏に折り下げます。
- 上側の折り返しに下側をかぶせるように折ります。
裏の折り返しの重なりは、結婚式などの慶事は下側が上、弔事は上側が上になりますので、ご注意ください。
●市販の祝儀袋を使うとき
- 祝儀袋を上包みと中袋(中包み)に分け、中袋にお祝い金を入れます。
封筒式:中袋を取り出し、お札を入れます。お札は表(肖像の面)が上になるように入れます。
折式:中包みを広げ、お札の表(肖像の面)を上にして置き、元通りに中袋を折ります。裏に「封」と書いてあるところがあれば、のりで貼ります。
- 上包みの裏面の、下側の折り返し部分を水引から抜き、下から中袋を入れます。中袋と上包みの表・裏、上・下を合わせるようにします。
- 上包みの折り返し部分を元に戻します。下側の折り返しが上に重なるようにします。
お祝い金の入れ忘れがないよう、中袋に紙幣を入れてから金額等を書くと安心です。
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